A Fickle Child Psychiatrist

ー移り気な児童精神科医のBlogー

Child Psychiatry

神経発達障害としての冷淡さと非情緒性 〜 Callous unemotional traits をどう考えるか〜

この年末になって、今年一度もブログに記事を投稿していないことに気づいて、慌てて記事を書いています。年末年始に読んでいただくにはあまりふさわしくない内容になってしまいましたが、ご容赦いただければと思います。よい気分のまま新年を迎えたい方には…

自閉スペクトラム症と統合失調症スペクトラム障害

ツイッターに下記の二つのツイートをしたところ思った以上の反響がありました。 このツイートにこんなに反響があるのはちょっと驚き。案外関心のある方が多いんですね。せっかくなので先日の精神神経学会でお話ししたときのシェーマを。自作のものですが、大…

子どものADHDと大人の「ADHD」 —ダニーディンのコホート研究から—

なかなか衝撃的……なはずなんだけど、あまり違和感のない論文。大人のADHDの大半は子どもの頃ADHDではなかった、と。続報待ち、だがたぶんそうなんじゃないかな。Dunedin のコホート研究から。AJP。 / “Is Adult …” http://t.co/v6Js6KZ4vC— afcp (@afcp_01) …

DSM-5 「自閉症スペクトラム障害」雑感

かねてから予告されていたスケジュール通り、アメリカ精神医学会によりまとめられた DSM-5 が公表されました。本屋さんの触れ込み通りなら、日本では世界に先駆けて、書籍版が発売されています。これはちょうど今日から 第109回日本精神神経学会学術総会 が…

Book Review 『他人(ひと)とうまくいかないのは、発達障害だから?~どうしたらいいの?に効く行動のヒント』

奈良市にある「きょう こころのクリニック」の院長、姜昌勲先生から、新しいご著書を送っていただきました。どうもありがとうございました。 『他人(ひと)とうまくいかないのは、発達障害だから?~どうしたらいいの?に効く行動のヒント』

平成25年度 子どもの心の診療医 研修病院リンク集情報追加

当ブログでは以前より、子どもの心の診療に携わる医師の研修のためのプログラムなどを用意している医療機関の研修医、レジデントの募集情報をまとめて、ご紹介しています。下記のリンク集をご覧下さい。 平成25年度 子どもの心の診療医 研修病院リンク集 平…

「子どもの精神科」が増えない理由 あれこれ

lessorの日記 「子どもの精神科」が増えない理由 lessorさんの記事。児童精神科医ではない方にここまで理解していただけるとありがたいです。きょう先生も書籍に書かれた甲斐があったのではないかと思います。実際自分の勤務している医療機関でも、成人精神…

DSM-5における反応性愛着障害の扱い

2013年5月の刊行を目指して、アメリカ精神医学会によりDSM-5の開発作業が進められています。その中で、DSM-IV-TRで反応性愛着障害(Reactive Attachment Disorder of Infancy or Early Childhood)として取り上げられていた障害の扱いが、大きく変わっていま…