A Fickle Child Psychiatrist

ー移り気な児童精神科医のBlogー

DSM-5 での注意欠如多動性障害(ADHD)の取り扱い

DSM-5関連記事の第3弾です。今回は注意欠如多動性障害(ADHD)を取り上げてみたいと思います。以前草稿の段階で,下の様な記事を書きました。 DSM-5 DRAFTでの注意欠陥多動性障害の取り扱い 公開された版でどのようになっているか、確認してみました。

WHODAS 2.0 ーDSM-5における「V軸」の扱いの着地点ー

DSM-5 公開版に基づく記事の第2弾です。ひょっとするとADHDなどを取り上げることを期待しておられた方がいるかもしれませんが、それはきっと誰かが書いてくれそうなので、先になかなか誰も触れてくれなさそうな部分をご紹介します。 以前、このブログで DSM-…

DSM-5 「自閉症スペクトラム障害」雑感

かねてから予告されていたスケジュール通り、アメリカ精神医学会によりまとめられた DSM-5 が公表されました。本屋さんの触れ込み通りなら、日本では世界に先駆けて、書籍版が発売されています。これはちょうど今日から 第109回日本精神神経学会学術総会 が…

日本におけるペアレントメンター事業 その後の展開

旧ブログに 日本におけるペアレントメンター事業の展開 という記事があるのですが、おかげさまで最近でもかなりアクセスしていただいているようです。この記事は2010年7月に書いたもので、ちょっと古くなってきていますので、最近の動きについて少しまとめて…

アスペルガー症候群をもつ被告人による実姉刺殺事件についての大阪地裁判決

2011年7月に、自宅を訪ねてきた実姉を刺殺したとして、殺人罪に問われていた被告人に対して、2012年7月30日、大阪地裁の裁判員裁判で、検察側の求刑懲役16年に対して懲役20年の判決が言い渡されました。被告人は大阪地検での精神鑑定により、アスペルガー症…

テーブルトークロールプレイングゲーム(TRPG)を用いた自閉症スペクトラム障害児童への支援

日本コミュニケーション障害学会の学術誌、『コミュニケーション障害学』の2012年4月号に、高機能自閉症スペクトラム障害の子ども達を対象とした、テーブルトークロールプレイングゲーム(TRPG)を用いたコミュニケーション支援の、事例研究が掲載されていま…

Book Review 『他人(ひと)とうまくいかないのは、発達障害だから?~どうしたらいいの?に効く行動のヒント』

奈良市にある「きょう こころのクリニック」の院長、姜昌勲先生から、新しいご著書を送っていただきました。どうもありがとうございました。 『他人(ひと)とうまくいかないのは、発達障害だから?~どうしたらいいの?に効く行動のヒント』